「じゃ、おやすみのキス……」 「おやすみ」 ベッドの中で抱き合って、おやすみのキスをした。 俺と直は、毎晩おやすみのキスをして眠るだろう。 俺と直は、何度キスができるだろう。 まだまだ長い未来があるのに、いつか終わりが来ることを想像して怖くなったりもする。 死んでしまうことは避けられないことだけど、ずっとずっと直と一緒にいたいよ。 生まれ変わっても、また直と出逢いたい。 結婚した翌日に、こんなことを考える俺って…… ますます直に似てきたな。 ◆◆◆◆◆◆◆◆