結婚祝いに職場の友達からもらったというお洒落な鍋。
鮮やかな黄緑色のその鍋を、今日初めて使ったんだよって直は嬉しそうに言った。
お世辞じゃなく、うまいよ。
うん。
俺、直の料理は特別期待してなかったんだけど……
「直、最高!!」
直は、時々お母さんの料理を手伝う程度だと言っていた。
「練習したんだろ?」
直は照れくさそうに、ちょっとだけねって答えた。
直はセンスが良い。
肉じゃがの上にちょこんとのったグリーンピースがかわいい。
サラダと味噌汁も最高にうまい。
「ますます惚れちゃうなぁ……」
自然に出た言葉だった。
本当にそう思ったから。
でも、俺が直を喜ばせる為に言った言葉だと思ったらしい。
「もう!先生のバカ~!照れるよ」
真っ赤な顔をして照れていた。

