桃子は携帯を持ち、メールを作る。


「先生、これ添削してください」


桃子は、先生に携帯の画面を見せた。


「え?俺が?」



先生は、ちょっと首を傾けて、桃子の携帯の画面をじっと見つめた。



その真剣な表情がとてもかっこよくて、私はこっそりドキドキしていた。



「いいんじゃないかな。でも、桃子ちゃんの気持ちもちょっと入れてみた方がいいよ。翼先生が行ってくれたら私も嬉しいな、みたいな?」



さすが、先生。


みんなも、その方がいいと言った。


お誘いメールの最後に付け加えられた部分は……

すごくかわいくて、翼先生もきっとこれを読めばニヤけちゃうんじゃないかな。


【翼先生は私達の恩師なので、ぜひみんなも一緒に行きたいって言ってます。実は……私が1番それを望んでるんですけど。翼先生とラベンダー畑が見たいです!!】




「タカ、2泊だったら大丈夫だって!」



美穂が大きな声でそう言って、桃子は決心したように翼先生にメールを送った。




「ドキドキする~!!翼先生忙しいから…… 無理かも」



緊張する桃子に先生が一言。



「無理だとしても、何か変わると思うよ!!」