「ねぇ、慎司。あんた、彼女以外の女の子の頭叩くの、やめなよ!!」


黙っているなぁと思っていたら、あゆみは嫉妬していたようだ。



「あ~?お前、誰に言ってんの?そんなに叩いて欲しいなら叩いてやるよ。ほら!」



真崎君は両手で、あゆみの頭やら肩やらを叩き始めた。


怒っているのか喜んでいるのかわからない表情のあゆみ。



お似合いなふたり。


このふたりは、見ていてほっとする。




ずっとこのままでいて欲しいって思う。







大事な親友、ゆかりがたっくんと別れることになった。



先生も私もすごくショックを受けた。




ゆかりも涙が枯れるくらい泣いた。


何度かゆかりの家へ泊まりに行った。


ゆかりは、遠い目をしながら懐かしい思い出を話していた。




辛いけど、現実は現実なんだ。


お互いにまだ好きなんだと思うけど、どうにもならないこともある。