すぐに電車が来て……
扉の前に立ち、外の景色を見る。
ぐちゃぐちゃの自分の顔が窓に映る。
その顔を見て、また泣いた。
いっぱい泣いた。
“がんばれ!!私!!がんばれ!!大丈夫”
一駅間だけ、おもいっきり泣いた。
お酒を飲まないなら車で来れば良かったなってたっくんは言った。
でも、車はもっと辛い。
家の前まで涙を我慢するなんて無理だから。
それに、お母さんにこの顔は見せられない。
家に着くまでに、ちゃんと心の整理をつけよう。
終わったんだって自分にちゃんと言い聞かせるんだ。
後悔は山ほどあるけど、それはまた落ち着いてから考えることにしよう。
今は、ただ……
ものわかりの悪い自分の心に『別れたんだよ』って何度も何度も言い聞かせるんだ。

