白いジャージ4 ~先生とlove life~




2時間、いろんな話をした。


今日で別れるカップルには見えなかったと思う。



ずっと笑ってた。


久しぶりだった。



やっぱり私とたっくんは気が合うんだなぁってつくづく感じた。


だからって、たっくんが『もう一度やり直そう』って言ってくれることはない。



『最後』だから、こうして楽しく話せるんだね。


お互いに、ちょっとだけいつもより優しくなれるんだね。




もうたっくんからの電話を待つこともない。


週末をたっくんの為に空けておく必要もない。


会社の先輩からしつこく誘われているコンパだって、断らなくてもいい。


たっくんのこと、何にもわからなくなるんだね。

今日は飲み会なのか、残業なのか……


仕事で嫌なことがあっても、私には言ってくれないんだね。



当たり前だけど、彼女じゃなくなるってことは、何も情報が入らなくなるってこと。


先生と直みたいに、別れても学校で顔を見れるわけじゃない。


本当に会えなくなるんだね。




街で偶然会うことなんてないだろうし、一生会えないかも知れないんだ。


たっくんに彼女ができてもわからないし、たっくんが結婚してもわからない。


たっくんは遠い人になるんだ。





不思議だね。


あんなにも一緒にいたのに……



いっそのこと、たっくんが家族だったら良かったのに。



もしたっくんがお兄ちゃんだったら恋することはできないけど、一生たっくんと離れないでいられる。


いつもそばでたっくんを見ていられる。




他人……なんだね。



『愛』っていう目に見えないものだけで繋がっていた私とたっくんは、その『愛』がなくなれば、ただの他人になってしまうんだ。