たっくんは、私が好きな食べ物を注文してくれる。
私のことをわかってくれてるもんね。
こんなに分かり合っていても、だめになるときはだめになる。
「私、焦らせちゃったかな。ごめんね、たっくん」
「いや、それは違うよ。俺が成長できていないだけ。どっちも大事にできればいいんだけど…… ゆかりのことを考えなきゃ、大事にしなきゃって思ってる俺が許せない。今までは、そんなこと無意識にできていたのに」
そうだね。
たっくんは、いつも私を大事にしてくれてきた。
「我慢するよ…… って言ってももうだめだよね」
たっくんは、困ったような顔をして笑った。
私に我慢させちゃうことが、たっくんにとって辛いことなんだ。
だから、これ以上わがまま言わない。
たっくんが決めた『終わり』だから、私はそれを受け止める。
「じゃあ、最後だから……楽しもうね!!たっくんの彼女として、今日は楽しむよ!」
今度は私が『最後』って言葉を口にした。
最後、最後……
信じたくないけど、これは夢じゃない。

