前に一度別れたことがあったね。
あの時とは何かが違う。
感情的になって、『別れる!』って言うのとは全く違う。
しっかりと考えて、答えを出した。
だから、この別れは本気の別れ。
せめて、友達になりたい。
お願い……
たっくん、友達になれる?
失うのが怖いよ。
「友達になるなんて、無理だよね?」
無理して明るく聞いてみる。
「友達……か。なりたいけど、やっぱり難しいだろうな」
本格的な別れ話に突入って感じがして、これは夢なんじゃないかと思った。
大好きなじゃがバターを頬張ったたっくんは、いつものように嬉しそうな顔じゃない。
悲しい顔だった。
「やっぱり……嫌だよ。たっくんと離れるなんて」
「俺も嫌だけど…… 俺は今、ゆかりが行かないでって行っても飲み会に行くし、ゆかりとのデートよりも会社の同僚との集まりを優先してしまう。そんな俺が、自分でも嫌なんだ。だから…… 離れた方がいいのかなって思うんだ」

