ふたりの協力で、私と先生は無事に婚姻届を提出した。
「22時39分です。おめでとうございます」
受付のおじさんに祝福の言葉をもらい、私と先生は頭を下げた。
「ほらほら、写真撮るよ~!」
お姉ちゃんが、その場所で写真を撮ってくれた。
22時39分。
私はきっと、その時間を忘れないね。
「ふたりとも、ありがとう!」
私は、照れながら嫌がるお姉ちゃんと誠人さんを写真に撮った。
お似合いのようにも見えるんだけど、なかなか友達以上に進展しないふたり。
その夜は、結婚式をしたホテルで宿泊することになっていた。
「直、初夜ってヤツだよな?今夜が……」
誠人さんとお姉ちゃんに聞こえないように先生が耳元で囁いた。
「先生のエッチ……」
しっかりと手を繋ぎ合って、車の中で眠ってしまった。

