私と先生の大好きな思い出の曲がかかり、ゆかりが呼びに来た。


「ラブラブなところ邪魔してごめんね。そろそろ入場だよ」



ゆかりと依子が選んでくれた曲での入場。



披露宴には呼べなかった先生の同僚の教師や、私の会社の先輩も来てくれていた。


主役になれる日。

今日は私と先生の最高の日だね。




キャンドルサービスまで用意してくれていて、私と先生はみんなに祝福されながらテーブルを回った。




披露宴の時は静かだった人も3次会になると人が変わったようにはじけ出す。


喜多先生のテーブルに行くと、大声で冷やかされた。


私の会社の先輩のテーブルでは、女性の先輩達が、先生を見て騒いでいた。



「直ちゃんの旦那さん、かっこいい~」


「美男美女だね~」





結婚式から参加してくれていた真由美さんと沙織は、服を着替えて参加してくれていた。



「新垣さん、綺麗だよ~」


真由美さんは、会社でも時々私のことを『新垣さん』と言ってからかってくれる。


私はいつも真っ赤になって照れるので、それが面白いらしい。