教頭先生と別れ、俺は金森を連れて体育教官室へと向かった。


今回の実習生の中で、保健体育が2人。


男子1人、女子1人。



「先生、変わってない!相変わらず生徒泣かせてんでしょ?」



「何言ってんだよ!俺は生徒泣かしたことなんてないだろっ!!」





この生徒は、俺が担任をしたことはなかったが、体育委員だったこともあって、話す機会が多かった。



俺は当時、ただ活発な女の子だとしか思っていなかった。


俺にだけじゃなく、他の先生にもよく話しかけていた。



でも、卒業式の日。


俺はこの金森に宣言された。



『私、新垣先生と一緒に働くのが夢だから、いつかここに戻って来ます』




お、俺??


その時の俺は本当にそんな感じで、ただただ驚いた。




金森の友達からその後、金森はずっと俺のことが好きだったと聞かされた。