先生、私は先生の奥さんになれたんだね。 私は、幸運の持ち主なんだよ。 先生に選ばれたんだもん。 「先生……」 私は先生の手の上に自分の手ををそっと置いた。 「え、先生??」 信じられなかった。 先生が、泣いていた。 先生が…… 高校2年生の私からの手紙を読んで、泣いてくれた。