部屋に一歩入った。 「あれ?何だろ。この紙」 部屋の入口の扉の下から入れられたであろう白い紙。 ホテルの名前が書かれたその紙を見て、私は血の気が引いた。 何か悪い予感。 顔を見合わせた。 先生がゆっくりと紙を拾い、紙に書かれた文字を読んだ。 「日本からの電話…… YAZAWA……」