先生は、なかなか唇を離そうとしない。



苦しさに耐えかねて、思わず先生に手を触れる。



「ん……はぁ……」



触れた途端、先生が唇を離した。




「苦しかった?」



コクンと頷く私の髪を先生は優しく撫でる。




「今日は、ここまでにしておくか。」



そう言って笑い掛けると、エンジンをかけ始めた。