「向こうに綺麗な池あるんだよ。行ってみる?」


「はい!」


私たちはホールの外にある池にやってきた。


「綺麗ですね!」


夕日が水面に反射して、オレンジ色の光をキラキラと放つ池に、思わずその言葉が出てきた。



緑の木立に囲まれた小さな池の周りは静かな時間が流れている感じがする。



私は池の周りに立てられている柵に手をかけながら、キラキラ光る水面を眺めていた。