妻の亜里沙がはじめに 俺の 粉なのようになった遺骨を 骨壷から素手で 少しずつ手に取り 海に撒くのを 一瞬ためらうが 指の隙間から零れ落ち 砂時計の砂のように 時を刻んだ 長女の彩も母の亜里沙と 同じように 少しずつ俺の遺骨を 海に戻した