絆の継承

「ただし、1人1万アメリカドルだ」

「赤字よりマシさ」

「そうそう、タダ働きよりはいい」

「後で各自の口座に振り込んでおく」

「よろしく頼むぜ!」

 それぞれ車に乗り込みベリルに別れを告げて去っていく。

「ハッ!? 待て、こいつは……」

「あなたに任せるわ」
「お前に懐いてるしな」

「キャシー! 泉! おいっ」

 求める手の向こうには何も無し。

「……」

 少年と2人ぽつんと取り残されたベリル。