俺を置いてった恨みだ受け取れ! とニヤけながらしたためて封をした。すぐにポストに向かい投函する。

 これで断れないぞ、俺以外のお荷物を背負いやがれ。

「お荷物……」

 自分で思った事に半笑いになった。

「俺もお荷物だっていま自分で言ったようなもんじゃねぇか……」

 ライカは1人ソファの背に手を突いてうなだれる。

「とにかく!」

 振り払うように頭を振って拳を握りしめ、キッ! とやや上を見上げて発する。

「少しは苦労すりゃいいんだ! これでまた1人お荷物が増えたぜこのやろう」

 そこでハタと気がつく。

「あれ……?」

 そうすると俺と2人になる訳で……俺に専念してくれなくなるのか?

「なんか墓穴掘った感じ?」