絆の継承

 決行の時間は午後11時──秒針が12を差して各々、静かに行動に移った。

<見つかった! 戦闘に入る>

 C班から通信が入る。

「! もう……?」

 キャシーは驚いて声を上げた。いくらなんでも早すぎる。

「H、I、Jはそのまま続行。BはC、Dを守りつつ広く展開」

 ベリルは冷静に指示を下した。

「……っ」

 ヘッドセットから響く音にダグラスは身震いした。

「Gの指示変更。Bの援護」
「!」

 ベリルの声に少年はハッとする。

 冷静な彼の声は味方を安心させる。

 常に冷静に味方を不安にさせないように……それが指揮官には大切だ。