真昼は空を飛んでいた。

(私……また空を飛んでいる。

この夢見るの久しぶりだな。)

真昼は小学校時代を過ごした町の空を飛んでいた。

そしていつか海の堤防を走っていた。

(駄目……走っちゃ……。

駄目なのに……。)

きゃぁーーーっ!!

ふいに足元の堤防が消えて、真昼は深い穴に落ちて暴れていた。

ハッ……。

真昼は目を開けた。