次の日、静香のもとに一本の電話がかかってきた。

静香の母からだった。

取り乱した声で、

「ああ!静ちゃん!?
ねぇちゃんが!ねぇちゃんが死んだって、今電話が……!ああっ!」

まさか……?

母の話によると、母屋の義母が静香の姉が起きている様子がないので、玄関に行くと鍵がいつものように開いていた為呼んだ所、返事がないので部屋に入り、その惨劇がわかったという。

不思議と静香は悲しくなかった。

でも一応悲しそうなふりだけして、母とお通夜に行った。

静香は嬉しくてたまらなかった。

これで人生がやり直せる。