真昼が時を行き来し、人を殺めて運命の流れを変える事が出来るようになったのは、つい最近の事だった。

真昼は幼き頃から酷い目にばかりあって、何度も自殺を経験した。

だが、何度死を望んでも、真昼の体は蘇生した。

ある日夢を見た。

友達のサエコが真昼を裏切り、真昼に毒を吐き、真昼に対して優越感に浸った。

その夜真昼は夢でサエコを殺した。

アル中のサエコのビールに青酸カリを入れ毒殺する夢だ。

サエコはその醜い顔をさらに醜く歪めて、泡を吹いて死んだ。

真昼はくるりと身を翻し、ドアから出ていった。

そこで夢から覚めた。