PCテレビで見たその懐かしい曲達が、悲しいのに甘い日々を真昼に連れ戻し、苦しくさせた。

年が経つほど、どうしてあんなにA子に傷つけられないといけなかったのかと、16歳に戻った真昼は思った。

真昼は何も悪いことなんかしてなくて、ずっと自分を殺してA子を大切に思い、彼女の初恋を応援しただけなのに……。

真昼の頬を涙が濡らした。