着物姿のその女の口が、その男のモノを噛み千切ったらしく、血だらけになっていた。

その女は真昼達二人を見ると、

「あんたらもお楽しみかい……?
ヒィッヒイッヒイッ……。」

とおかしげに笑った。

その時、一緒に覗いていた失禁した男の子は、二度目の失禁をしてから真昼を置いてどこかへ逃げた。

女は何もなかったように、鏡を見ながら髪をとかし、真昼にまた言った。

「油取り紙持ってないかい?」

「……ないわ。」

男は干からびた干物みたいになり、女がパッシャーンと川に投げ捨てた。

真昼は何もなかったように、橋へと上がり歩き出した。