そんな美夜が最近夜に出かけるようになり、住職は気が気じゃなかった。

「変な虫がつかなければいいが…。」

そう言い、また本堂で怪しげなお経を唱えていた。


「美夜の為に、あの子には消えて貰わねばならん…。」



何かそう言いながら無心に唱えている。