真昼の姿は消えた。

「またどこへ行ったんだよ!

馬鹿野郎!!」

ケンが叫ぶ。

真昼はまた自らの意思で時の狭間に消えてしまった。


「もうなんか疲れたよ…。

俺は帰るよ。

本来の俺の居場所に。」

そしてケンも階段を降り、屋上から消えた。



誰もいなくなった屋上を、何もなかったように朝陽だけが照らしていた。