「縛りつけてる?
逆よ。私は自由でいたいの。
誰にも汚されずに。」

真昼が睨みつけるようにケンを見た時、ケンは泣いていた。

真昼はひるんだ。

「俺はマジなんだ。

俺は汚れてるのかよ!」

真昼は言った。

「そんなつもりじゃ…。
言い方が悪かったわ。
ごめんなさい。」

二人の間に悲壮感だけが漂っていた。


「これが最高のエクスタシーよ。」

真昼は後向きに倒れた。

真昼の体は屋上から真っ逆さまに落ちて行った。


「真昼ーーっ!!」

ケンが慌てて走ったが間に合わなかった。