ケンが目覚めた。

「真昼!?」

飛び起きてバスルームやトイレを見たが真昼はいなかった。

ハッと気づいた。

バスルームの鏡に、

「ゴメンネ」

の文字が、指で書かれていた。


「真昼……。」

ケンは悲しそうにうなだれた。

そしてしばらくしてケンも部屋を出た。

あてなく町をさまよい、真昼の姿を探したが、真昼の姿はどこにもなかった。