真昼は部屋を飛び出し階段を駆け降りると、そのまま屋敷のドアを開け外に走り出した。

残されたケンは真昼が眠っていたベッドに座り、ロケットの写真を元に戻すとギュッと握りしめ無言でうつ向いていた。

「つい言ってしまった…。

なぁ…俺は間違っていたかな。」

ベッドの足元では黒豹が心配そうに首をもたげていた。