「ううっ!」

不意に真昼のお腹に痛みが走った。

白い太股から鮮血が流れ、真昼は気を失った。

そして…

気がつくとケンの館に寝かされていた。

お腹の痛みも消えていた。

「目が覚めたの?」

ケンがやってきた。

「びっくりしたよ。
墓場で倒れてるんだから。」

(………。
あれは夢だったの?)

「何か食べる?
フルーツがいい?」

「ジュースがいい。林檎の。」

「わかった。」

ケンは下に降りて行った。