「ところでどうして私があそこにいるってわかったの?」

シャワーから出て、バスローブをまとった真昼がケンに聞いた。

「どうしてでしょう~!
俺は何でもわかるんだ。」

バシッ!

本で真昼に頭を叩かれた。

「痛た……!
ひでぇ~助けてやったのに!」

真昼はケンを睨んだ。

「いや~!
君がアイツに拉致されるのを見たって、橋の女から聞いたんだよ。」

……。

「そう……。」

ケンはやっと胸を撫でおろした。

「怖いんだから……。」