ドンッ!!

ドアが開いた。

「マヒルを離せ!!」

「ケン!?
助けて!助けて!」

真昼はあられもない格好をケンに見られたが、それよりは恐怖が勝っていた。

ケンが部屋に飛び込み、テーブルからアイスピックを取るとタカの首をメッタ刺しにして、タカがもう呼吸をしていないのを確かめてから、真昼の縄をほどいた。

感覚のなくなった手首と足首に、動けない真昼をケンが抱きしめた。

「怖かったろ?」

真昼は泣き続けていた。