【先生、ズボンのチャックが開いています!】

と、教壇にメモを置いた。

振り返った英語教師はそれに気づくと、慌てて黒板の方を向くと、さりげなくチャックをあげた。

そうこうしているうちに、

(げっ!?)

英語教師のチャックの中央に濡れたシミを発見した。

しかもそれは次第に広がり、テニスボール大までの面積になった。

真昼は皆に紙に書いて回した。

【何?あれ……?
おしっこ?】

真昼のクラスは全員女子だったので、皆分からなかった。

真昼は先生が毎回そうなる事に気づき、嫌になって机に伏せた。