真昼は何もなかったように、学校へ行った。

当たり前に16歳なので、クラスには芳恵がいた。

「どうしたの?
真昼、今日は何だか元気ないよ?」

そう聞く芳恵に、

「英語の書き取り出来てないのよ。」

実はそれも本当だった。

案の定、真昼は英語教師に200ページ教科書を写して来いと言われた。

(冗談じゃないよォ……。
げっ!?)

何と英語教師のチャックが開いていた。

真昼は運の悪い事に、教壇のすぐ前で、見たくないのに見せられてしまう。

限界だった。