そのままうなだれて、真二とよく遊んだ公園に行き、ブランコに座った。

「叔父さんも叔母さんも大嫌いよ!
皆真二君の事を忘れてしまう!

ミキちゃんなんか殺してしまいたい!」

そう言いながら泣いていると、いつのまにか隣のブランコに真二が座っていた。

頭に白い包帯を巻いた姿でブランコを漕いでいた。

「真二君!!」

不思議と真昼は怖くなかった。

「ありがとう。真昼ちゃん。
でもお父さんもお母さんもミキが生まれてから、やっと笑ってくれたんだ。
妹を殺さないで。」

真昼は泣きじゃくった。

「だって……だって……真二君可哀想すぎるよ。」

真昼がそう言うと、

「どっちが遠くまで飛べるか競争だよ!」

と、真二が言った。

真二が高く高くブランコを漕いだ。

真二とよく遊んだ遊びだ。

真昼も一生懸命ブランコを漕いだ。

ガン!!

真昼は勢いをつける為にのけぞり過ぎて後頭部を強打したのだ。