「真昼……。
真昼ちゃん。」

遠くで母が呼ぶ声がした。

(ここは……?)

「先生、真昼はもう駄目なんでしょうか!?」

母の悲痛な声が聞こえる。

「今夜が峠でしょう。」

妙に呼吸が苦しかった。

そう言えば2才の時肺炎で死にかけたって聞いた事がある。

苦しい……苦しい……。