生け贄、独り。のレビュー一覧
とある村での、蛍が飛び交う季節の惨劇。全てはそこから、始まってしまった―― 卒業間近の15歳の少年少女15人に課せられたのは、残酷な試練。1人を犠牲にして死ぬか、皆で死ぬか。 人は自分の命の灯を目の前にした時、何を思い、何を後悔し、何を求めるのか。大人と子供の狭間に居る15歳の少年少女達の心はまさにリアルでした 友情、家族、恋人…15人それぞれの葛藤、心の闇。人間は儚く、時に残酷で、だけどやっぱり温かい。もう本当に"人間"を見てる気がしました。それは作者様の表現力と引き込む力が、ずば抜けているからでしょう ひたすらに切なく、温かく、だけどラストは背筋が凍りました。年齢関係無く、是非に一気に読んで頂きたい作品です さぁ、アナタに同じ試練が与えられた時。アナタは何を、思いますか?
ひとつの狂気が やがてすべてを蝕んでいく。 それは15歳の少年少女の 未来までも。 “生”か“死”かを 目の前に突きつけられた時 15歳の彼らが思うのは それは人間としての 本能。 だけど自分が ではなく 誰かを想う時。 それは新しい選択を 未来を 選び取れるのかもしれない。 自分と 他人と 大切な人と。 心の芯から向き合うことのできる そして大切なことを学び取れる 素敵な作品。 最後にぞくりと カラダとココロが震えます。 ぜひ、ご一読。
この村の掟 15歳になった少年少女の中から一人 「生け贄」を選ぶか みんなで死ぬか 突然突きつけられた 村の掟によって、生け贄を決めるまで閉じ込められた15歳の少年少女 その極限に追いつめられた中で、一人一人は自分を、友達を、周りを見つめ直す… 一人一人、話の流れを変える事なく、それぞれの視点で描かれる「悩み」「苦しみ」様々な想い そのおもいどれもに共感し、どれもがリアル 多くのメッセージが込められたこの作品に、昔の自分を思い出して、懐かしく思いました 大丈夫 未来は明るい 未来はまだ続く だから先に進まないと ここで、みんなで生きて出るーそれがみんなの未来の第一歩 是非読んでいただきたいと思う素敵な作品です