執事とお嬢様、それから私


最近こねーと思ってたのにな、“親戚”達。

ガチャ

「…誰だよ」


「あら、いくらだんせいの一人暮らしとはいえ、かくにんもせずにドアをあけるのはよろしくないわ!!!!」


ドアをあけたさきには


ピンクのフリフリを着た

偉そうに仁王立ちする

ちびっこお嬢様



「ハハ…あやな…」



笑えてきた。


だって俺


あやなの顔みてホッとした。

嬉しかった。


もう…会うことはないと思ってたから。

「和之サマ。突然の訪問、お許し下さい。少しお話があります。よろしければ部屋にあげてはいただけないでしょうか」


顔を上げればあやなの後ろに立つ執事サマ。


「あら、こんな小さなお部屋にはいったげるのよ?こうえいにおもいなさい?」

指を指すな、指を。

「…あやな。お前このまんまおっきくなったら友達できねーぞ。」