パチパチパチパチパチパチパチパチ…
みんなの拍手が、さっきより一段と大きくなった。
「よかったよー、佐奈!!」
「うん! 佐奈ちゃんすごく上手いね!」
「聞き惚れちゃったよー!」
みんなは笑顔で、こちらが照れてどうしていいかわからないほど褒めまくっていた。
何だかんだと言いながらピアノを弾くことを拒んでいたあたしだけど、いざ弾いてみると心が軽くなったみたいに気持ちがスッキリしていた。
それに何より、みんながあたしの演奏で笑顔になってくれることに喜びを感じていた。
あたしもいつしかみんなと同じように、笑顔になっていたんだ。
「みんな、ありがとう!!」
未だに拍手をしてくれるみんなに、笑顔でお礼を言った。
「それにしても、いつ聞いても佐奈の演奏はすごいよね」
「そう…かな?」
流歌の言葉に照れ笑いしながら答える。
「本当、すごいと思うよ。 だってさっきの曲、佐奈が作曲したんでしょう?」
「「えっ!?」」
流歌と明日美以外の子達が、驚きのあまり甲高い声を出した。
その声はキーンと耳に響き、思わず耳を塞ぎたくなった。



