光を背負う、僕ら。―第1楽章―




そしてもう一つの、特別進級制度とは。


学園の生徒に設けられた制度である。



普通の高校などなら、単位を落としたり欠席日数が不足していない限り進級が可能であるのが一般的だ。



でも、この学園はさらにもう一つ。



進級の条件を満たさなければ進級することが出来ない。



それがこの、特別進級制度と呼ばれるもの。




この学園は学年末に、進級テストというものを行うらしいのだ。



それはもちろん、音楽の道を目指すものとして相応しいかを判断するテスト。



実演や筆記テストで、能力の向上を評価するものらしい。



だから受験がないからと気を抜いたりしていると、簡単には進級出来ない。



それに下手すればこのテストを境に、音楽の道を断念する人も出てくるらしい。



この二つの制度があることで、志半ばで夢を途中で諦めた人もいれば、断念せざるを得ない状況になった人もいるだろう。



でもこの困難な突破門があるからこそ。



この学園に通う人達は限りなく上を目指し続けることや、自分の能力に磨きをかけることが出来た。



だからこそ、今では有名な音楽家たちがこの学園から出ているのだ。