光を背負う、僕ら。―第1楽章―




……え?



驚きは声に変わる前に、虚しく喉の奥へと消え去ってしまった。



先生から単刀直入に聞かされたことは、あまりにも予想外のことだった。




「ふふ、驚いたでしょう?」



「そ、そんなのもちろん驚きますよ!!」




驚きながらやっとの思いで声を出すあたしの顔を見て、先生はからかうように呑気に笑っている。



まるで驚いているあたしの方が不思議だと言われそうな雰囲気だった。



先生は先ほどまで見せていた雰囲気を今では全く見せずに、今度は幸せそうに笑いながら話を続けていく。




「以前、佐奈ちゃんのお母さんに憧れていることがきっかけで、音楽の先生になったって話したでしょう?
それは覚えてる?」



「はい、覚えてます」



「確かにあのとき言ったことは全て本当よ。
だけど先生になろうと思うよりも前は、ピアニストになることが夢だったわ」




先生は幸せそうに笑っている。



だけど。


ふと最初に見せた笑顔の面影も、その中にはしっかりと残っていた。