光を背負う、僕ら。―第1楽章―




「仲間だったら、困った時は頼ったり助けたりする。
時には喧嘩をすることもあるかもしれないけど、優しく接することもある。
信じることだって、仲間だから出来ることでしょう?」




みんなの優しさを感じたり、先生の言葉を聞く度に。


自分にはたくさんの仲間がいたことを感じる。



吹奏楽部のメンバーは、大切な友達。


だけどそれ以上に、同じ時を一緒に歩いていける大切な仲間でもある。



鈴木先生は、頼りがいのある顧問の先生。


だけどそれ以上に、音楽を通じて一緒に上を目指していく仲間でもある。




仲間って、知らないうちに身の回りにいるものなんだね。



大切な存在を再び確認すると、胸の内がじんわりと温かくなる。



すごく幸せな、温かさだった――。




「…あたし、今までずっと気付いていませんでした。
信じてくれる仲間は……いつも身近にいたんですね」



「そうよ。 あなたを支えてくれる仲間は、いつだって傍にいるわ」




鈴木先生の言葉が、とても心強く感じられる。



それはきっと、仲間の存在に気付けたからこそ感じられることなんだ。




あたしと先生は長い廊下を歩き続けていた。



ゆっくりと。


だけど確実に目の前にある道を踏み締めながら――。