光を背負う、僕ら。―第1楽章―

それがただの気のせいなどではないことを、あたしはお母さんの言葉で知ることになる。




「…だけど、佐奈の夢は応援出来ない。」



「……へっ?」




思わず、その場の空気に似つかわしくない間抜けな声が出た。




だって今お母さん、何て言った?



「わかった」って言ったのに、「応援出来ない」って言ったよね?



それをあたしは、どう捉えたらいい…?




「何…それ。どういう意味なの?」



「そのままの意味よ。」



「…っ、意味わかんないよ!何なの!?“そのまま”って!はぐらかさないで、ちゃんと言ってよ!」




あたしはソファーから立ち上がりそうな勢いで、そう叫んだ。



こんなにも感情的になる自分に、少しだけ驚いた。



だけどお母さんは極めて落ち着いた表情のまま、あたしを見据えていた。



あたしの目を覗き込むお母さんの瞳があまりにも真剣なものだから、一瞬だけどあたしはハッとする。




…ダメだ。



ここで一方的に問詰めたって、何の意味もない。



ちゃんとお母さんの言葉、聞かなくちゃ…。




気持ちを落ち着かせるために小さく深呼吸をした。