光を背負う、僕ら。―第1楽章―

でもそれと支えになることに、どう関係があるの?




さっきから頭の中は疑問ばかりで埋め尽くされていく。



おまけにどの疑問もまだ解決していないから、だんだん頭がパンクしそうだった。



部屋の中は冷房が効いていて涼しい。



なのにあたしの頭の中だけは、ムンムンとして無性に蒸し暑く感じられた。




「事故が起こった後、いっぺんに自分の周りの環境が変わったわ。」




お母さんは話を切り換えて話しだす。



どんどんややこしくなる話のせいで、あたしはパンパンに詰め込まれていく情報を整理するのに必死だった。




「事故が起こったせいで、コンサートは急遽中止。そのことにマスコミはつけこんで、毎日のように後をつけられる。事務所内では事故の原因についてもめ合う日々。…ガラリと変わっていく環境に、お母さんはクタクタだった。ただでさえ、ピアノが弾けるかどうかを不安に思っていたのに…。」



「………。」




改めてこの時、有名になることの恐ろしさを知った気がする。