光を背負う、僕ら。―第1楽章―

「誰かが、“危ない!”って叫んでた。だからとっさに何が起こったのかは理解出来て、なんとかその場からは逃げられた。だけど少し……タイミングが遅くて。」



「………。」



「頭とかは間一髪で守ることは出来た。だけどそのライトが落下した影響で、周りに置いてあった機材なんかも次々に倒れてきて…。」



「………。」



「ほんの少し、タイミングがずれたから……だから私は、周りの機材などからは逃げることが出来なかったの。……気付いた時には、機材の下敷きになってたわ。」



「…えっ!?」




あまりにも恐ろしすぎる事故。



ついさっきまでよりも、動悸が激しくなっていた。




「そっ、それで、大丈夫だったの!?」




目の前には元気なお母さんの姿があるにも関わらず、あたしはまるでその場にいたような気持ちで、必死の思いで聞いていた。



そんなあたしにお母さんは、事故のことを話し始めてから初の優しい微笑みを見せてくれた。



まるで「大丈夫」と慰めてくれるみたいに。