光を背負う、僕ら。―第1楽章―

写真たての中でこちらに笑顔を向けているのは、まぎれもなく小さい頃のあたし。



両サイドには、あたしと手を繋ぐお母さんとお父さんの姿がある。



三人の背後には、とても大きな観覧車が立ちそびえていた。



その写真を見て、脳裏に懐かしい記憶がよみがえる。



この近くで一番大きな観覧車がある遊園地。



あの写真はあたしが幼稚園に通っていた頃、その遊園地に家族三人で遊びに出かけた時のものだった。



戸棚の上にはその写真が入っている写真たて以外にも、様々な写真が入っている写真たてが置いてある。



真新しい真っ赤なランドセルを背負い、期待を抱いた笑顔を見せる、小学校の入学式に校門の前で撮った写真。



その頃に比べてはるかに成長したあたしが実夏や他の友達と写っている、小学校の卒業式の写真。



あどけなさが残る顔立ちで浮いている制服を見に纏い、照れ笑いをする中学校の入学式の写真。




他にも何気ない毎日の中で撮られた思い出の数々が、写真たてに収められて飾られていた。



そもそも歳が大きくなるに連れてあたしが写真を撮られるのが照れくさくなっちゃって、その姿が写っている写真は減ってしまっているけれど…。