光を背負う、僕ら。―第1楽章―

お母さんはそんなあたしの心情に気付いたのかもしれない。



少しだけ言いにくそうにして言った。




「…おばあちゃんは進路のこととかには、あまり口出ししない人だったわ。“自分がやりたいことは、自分でやりなさい。だけど、挫けても自分で立ち上がるのよ。自分が選んだ道なんだから。”……それを言ったぐらいね。」




初めて聞くおばあちゃんの言葉は、すごく今のあたしには身に染みた。



本人の気持ちを第一に考えてくれる言葉。



一瞬突き放されたみたいにも感じられるけど、きっとそれは違う。



信じているから…。



本人が決めたことならきっと大丈夫。



そう信じているからこそ言える言葉。



おばあちゃんは、気付いていたのかもしれない。



お母さんが、東條学園を受験するってことを。



お母さんの才能を、お母さんの努力を、お母さん自身を、おばあちゃんは信じていたんだよ、きっと。




おばあちゃんの気持ちが言葉からひしひしと伝わってきて、あたしの胸は熱くなった。



同時に、お母さんがすごくうらやましくなった。