光を背負う、僕ら。―第1楽章―

小さい頃から大好きだった、お母さんの晴れ姿。




やっぱり舞台の上でピアノを弾くお母さんは、すごく輝いてるな…。




それにピアノを弾いている時のお母さんは、すごく生き生きしている。



まるでそれは、朝日を浴びてしゃんと茎を伸ばし、懸命に咲き誇る花のようで。



そう考えると今のお母さんは、花びらを散らしてただ枯れることを待つ花みたいに気力を感じない。



あたしは、そんなお母さんは好きじゃない。



前みたいに、また楽しそうに笑って、一緒にピアノを弾いたりもしてみたい。



せめてもう一度、頑張ってほしいよ。



枯れる最後の瞬間まで綺麗に咲き続けようと頑張る、健気な花のように……。




「これ、コンサートの写真?」



「ええ、そうよ。多分それは、学園祭の時のコンサートね。」



「学園祭?」




あたしは手に持って見ていたアルバムを、お母さんにも見えるようにテーブルに置く。



するとお母さんは、そのアルバムに写る自分の姿を、とても穏やかな表情で懐かしそうに見つめた。