光を背負う、僕ら。―第1楽章―

開いたページには、やっぱり知らない顔ばかりがズラリと並んでいる。



だけど、一つだけ見たことのある顔があった。



言われなくたって、名前を見なくてたってわかる。



だってそのページには、あたしそっくりの顔した女の子の写真が載っていたのだから――。




あたしは小さい頃からよく人に、


『お母さんに似てるね』


と言われてきた。



お母さん自信もよく、


『若い頃のお母さんに似てきたわね』


と言う時があった。



だからこそこのあたしそっくりの女の子がお母さんであることは、すぐに気付くことが出来た。




「お母さんって、こんなにもあたしに似てたんだね。」



「違うわよ。佐奈がお母さんに似てるの。」




お母さんと目が合うと、ふふっと笑っていた。



あたしもつられて、小さく笑みをこぼす。



そしてページをめくり、アルバムを順に見ていった。




友達とピースして、満面の笑顔で写るお母さん。



本格的な音楽の授業風景。




いろいろな写真が載っていた。



その中でも一番あたしの心に印象を与えたのは、舞台の上でピアノを弾くお母さんの写真だった。