光を背負う、僕ら。―第1楽章―

お母さんは手に持っていたそれをテーブルの上に置き、あたしの向かい側に腰を降ろす。




「これって…。」




目の前のそれは、あたしが予想していたものだった。



綺麗な色使いとデザインで作られたカバー。



表紙に書かれた【東條学園高等部】という文字。



まぎれもなく、これは…。




「…これは、お母さんの卒業アルバムよ。東條学園のね…。」




お母さんの言葉にハッとして、視線を目の前のアルバムからお母さんへと移した。



目が合ったお母さんの表情は、なんとも言えない表情をしていた。



笑っているのか。


怒っているのか。


困っているのか。



表情がはっきりと読み取れないせいか、あたしもどんな表情をしていいのかもわからない。



気まずくなって、視線を再び卒業アルバムに戻した。




目の前にある卒業アルバムは、間違いなく東條学園の卒業アルバムだ。



表紙に書かれているのだから、間違いない。



しかもそれがお母さんのものだということも、確実だった。